愛甲次郎の経歴

1955年に東京大学を卒業後、通商産業省に入省した。

その後、外務省や科学技術庁、経済企画庁などでの出向を経験。

5度の海外勤務を含むキャリアの中で、ハーヴァード大学で1年間フェローとして過ごす。

資源エネルギー庁の次長、駐クウェイト大使を務めた後に公職を退き、ソニーに入社。専務を経て、顧問として退職した。

著書
世にも美しい文語入門

この書籍は、古き良き日本の文語文の魅力を現代に伝え、再評価することを目的としています。文語文は読むだけでなく、声に出して読むことでその美しさが際立ち、書き写すことでさらに深い理解が得られる、多面的な楽しみ方ができる文学の形態です。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」や「ゆく河の流れは絶えずして」など、歴史を通じて受け継がれてきた美しい文語の数々を通じて、読者は日本語の深い味わいとその表現の豊かさを楽しむことができます。

【目次】

第1章では、「美しき”文語文”の起源」と題し、日本語が持つ「文語」と「口語」の二つの表現形式の成立背景や、それぞれの特性、書き言葉と話し言葉が分かれた歴史的背景について解説します。また、日本独自の表記システムがどのように誕生したのか、その過程をたどります。

第2章「日本人の心を映す文語の魅力」では、言葉が持つ民族のアイデンティティとしての重要性に焦点を当てます。文語がどのようにして日本人の魂を映し出しているのか、その美しさと学ぶことの意義を深堀りします。また、「文語の苑」の設立とその目的、文語を通じて伝えられる日本の精神性について考察します。

第3章「文語を味わう―実践編」では、実際に文語文を楽しむための方法を提案します。文語を読む楽しみ方、朗読による美しさの発見、そして自ら筆をとって書き写すことで感じられる文語の響きとリズムを紹介します。読書案内や実践的な書き写しのワークショップなど、文語文を身近に感じられるアクティビティを提案し、読者が直接文語文の魅力に触れられる機会を提供します。

この書籍を通じて、読者は日本語の美しさを再発見し、文語文が持つ独特の魅力を深く味わうことができるでしょう。日本の言葉と文化を再評価し、その豊かな表現に触れることで、言葉に対する新たな理解と敬愛の気持ちを育むことが目指されています。

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