「なお」敬語の意味とビジネス例文まとめ。メール作成&言い換えのポイント

「なお」は、会話や文章の中で補足説明や追加情報を伝えるときに使います。丁寧な表現としてもよく使われ、相手に分かりやすく情報を補足する役割を持っています。

「なお」ビジネスでの意味合い

ビジネスシーンにおいて「なお」は、補足説明や追加情報を伝えるための便利な言葉です。会議やメールなどで、相手に重要な情報を付け加えるときに使われます。この言葉を使うことで、相手に対する説明がより明確で、親切に伝わることができます。

使うときのポイントを箇条書きで3つ詳しく解説します。

  • 文章や話の流れをスムーズにするために使用する
  • 追加情報を丁寧に伝えることで、相手の理解を助ける
  • フォーマルな場面でも適切に使えるため、ビジネスメールや会話で役立つ

「なお」上司や目上への正しい敬語

「なお」を上司や目上の人に使うときは、丁寧語や尊敬語と組み合わせることが大切です。以下のように言葉を分解し、それぞれの敬語表現を説明します。

  • 「なお」自体は補足説明のための言葉で、敬語表現とは異なります
  • 「お知らせします」と組み合わせることで丁寧な表現になる
  • 「ご参考までに」と併用するとさらに丁寧で、相手に対する配慮を示すことができる

上司に使う際に注意すべき点として、過剰な敬語を使わずに自然な敬語表現を心掛けることが重要です。また、相手に対する敬意を持って、丁寧に情報を補足する姿勢が大切です。

「なお」の敬語を用いた言い換え

敬語の言い換えの例文を9つ作成します。

「ご参考までにお伝えいたします」
補足情報を伝える際に使われる丁寧な表現です。

「追加で申し上げますと」
何かを付け加える際に使われる丁寧な表現です。

「付け加えて申し上げますと」
さらに情報を提供するときに使われる敬語表現です。

「念のため補足いたします」
相手に誤解を与えないために補足説明をする際の表現です。

「また、念のためお知らせいたします」
追加の情報を念のため伝えるときに使う表現です。

「さらに補足いたしますと」
さらに情報を加えるときの丁寧な言い回しです。

「念のためご連絡いたします」
誤解がないように補足連絡をする際の表現です。

「追加情報としてお伝えいたします」
重要な情報を追加で伝えるときに使う表現です。

「ついでにお知らせいたします」
何かを追加で伝える際のカジュアルな表現です。

「なお」を言い換える際は、相手に対して丁寧かつ分かりやすい表現を心がけることが重要です。敬語を適切に使うことで、相手に対する敬意を示すと同時に、情報を明確に伝えることができます。文脈に応じて適切な言い換え表現を選ぶことが大切です。

「なお」間違った使用法

「なお」は補足や追加の情報を伝えるときに使う言葉ですが、使い方を間違えると意味が通じなかったり、相手に不快な印象を与えたりすることがあります。以下に「なお」の間違った使用例と、その解説を示します。

  • 「この商品は売り切れです。なお、再入荷の予定はありません。」:この文脈では「なお」が不要で、単純に「再入荷の予定はありません。」と言う方が自然です。
  • 「この問題については考えています。なお、対策は未定です。」:「なお」が付け足しのように使われ、文全体の意味が不明確です。
  • 「彼はその意見に反対しました。なお、彼の意見も聞くべきです。」:この文脈では「なお」が不要で、単純に「彼の意見も聞くべきです。」と言う方が自然です。
  • 「このプロジェクトは成功しました。なお、次のプロジェクトはどうしますか?」:「なお」が質問の前に使われると、不自然な感じがします。
  • 「この書類は明日までに提出してください。なお、書類に不備がないようにお願いします。」:「なお」が付け足しのように使われ、不自然です。

ビジネス例文一覧

ビジネスでの使用例を以下に示します。異なるバリエーションで「なお」を使っています。

ご報告が遅れまして申し訳ありません。なお、次回のミーティングは来週火曜日に変更となりました。

先日の資料を送付いたします。なお、追加の質問があればご連絡ください。

ご確認いただきありがとうございます。なお、次回の会議でさらに議論します。

本日の議題については以上です。なお、次回の会議日程は後日お知らせします。

資料を提出いたしました。なお、ご不明点があればお知らせください。

本案件に関する詳細情報です。なお、ご意見をお待ちしております。

これが最新の報告書です。なお、ご確認をお願いします。

プロジェクトの計画書を添付します。なお、ご確認の上ご意見をお願いします。

資料の修正が完了しました。なお、次回の会議でお配りします。

この言葉を使うポイントとして、相手に対して分かりやすく、かつ丁寧に補足情報を伝えることが重要です。また、過剰な敬語を避け、自然な表現で伝えるように心がけましょう。

ビジネスメール作成例

ビジネスメールにおける「なお」を使用した例文を以下に示します。

掲題:プロジェクト進捗報告

DEF株式会社
鈴木様

お世話になっております。ABC株式会社の田中です。

現在進行中のプロジェクトについての進捗報告をさせていただきます。

先週のミーティングで議論した点について、全てクリアいたしました。なお、次回のミーティングは8月15日10時から予定しております。

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

ABC株式会社
田中太郎

メールを作るポイントとしては、相手に対する敬意を忘れず、明確かつ簡潔な表現を心がけることが大切です。また、補足情報を伝える際には「なお」を適切に使い、相手が理解しやすいように配慮しましょう。

「なお」を使うビジネスシチュエーション

「なお」を使う場面は多岐にわたりますが、特に以下のようなシチュエーションで有効です。

  • 会議の議事録や報告書を作成するとき
  • メールで追加の情報を伝えたいとき
  • プレゼンテーションで補足説明をするとき
  • プロジェクトの進捗報告をするとき
  • 取引先への連絡事項を補足するとき
  • 社内での重要な連絡をするとき

まとめ

「なお」は、ビジネスシーンで補足説明や追加情報を伝えるための便利な言葉です。この言葉を使うことで、相手に対する説明がより明確になり、コミュニケーションが円滑に進みます。

適切な場面で「なお」を使うことで、相手に対して丁寧かつ分かりやすい情報提供ができるようになります。また、敬語表現と組み合わせることで、より丁寧な印象を与えることができます。

これまでの説明を踏まえ、「なお」を上手に使いこなすことで、ビジネスコミュニケーションの質を向上させることができます。どのような場面でも、適切な言葉遣いを心がけ、相手に対する配慮を忘れずに使いましょう。