「甚だ恐縮ではございますが」意味とビジネス例文＆メール、上司に使う敬語と言い換え

「甚だ恐縮ではございますが」は、自分がこれから行う行動や発言が相手にとって負担をおかけするかもしれない、または特別なお願いをする場合に使う表現です。

このフレーズを通じて、自分の要求や願いに対する深い謝意と、相手に対する敬意を示すことができます。

「甚だ恐縮ではございますが」ビジネスでの意味と使うコツ

ビジネスの世界では、「甚だ恐縮ではございますが」は相手に対して何かを依頼する際や、謝罪する際に用いられることが多い表現です。

この言葉を使うことで、自分の言いたいことが相手にとって不快や負担にならないよう配慮しているという姿勢を示せます。

  • 依頼や要求をする前に使うことで、相手に対する敬意を示し、話を聞いてもらいやすくなります。
  • 不便をおかけすることを前提とした謝罪の際に使うと、謙虚な態度が伝わります。
  • 相手の立場や時間、労力を考慮したうえで使うことが大切です。

「甚だ恐縮ではございますが」を使用するビジネスシーン

  • 急な会議の日程変更を依頼する時
  • 重要な資料の提出期限の延長をお願いする時
  • 同僚や部下への臨時の仕事の依頼をする時
  • 顧客への納期遅延の報告と謝罪をする時
  • 上司に対して面談の時間をお願いする時
  • プロジェクトの参加を依頼する時
  • 会議で発言する機会を求める時
  • 経費の超過に関する報告と説明をする時
  • 人的資源やサポートの追加要請をする時
  • 業務上の失敗やミスを認めて謝罪する時

シチュエーション別のビジネス例文

甚だ恐縮ではございますが、今月のレポート提出を数日延ばしていただけないでしょうか。
甚だ恐縮ではございますが、この案件に関する追加のサポートをお願いできますか。
甚だ恐縮ではございますが、急ぎの作業のためにお時間をいただけないでしょうか。
甚だ恐縮ではございますが、来週の会議の日程を変更していただけますか。
甚だ恐縮ではございますが、この度のミスについてご説明させてください。
甚だ恐縮ではございますが、先日の約束について再度確認させていただけますか。

ビジネスメール例

掲題：プロジェクト案内資料の延期について
○○○○株式会社
○○様

甚だ恐縮ではございますが、お待ちいただいておりますプロジェクト案内資料に関して、いくつか確認事項が発生いたしましたため、提出を少々延期させていただきたく存じます。

具体的な提出予定日と改めてご報告させていただきますので、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

よろしくお願いいたします。

「甚だ恐縮ではございますが」上司に使う敬語

「甚だ恐縮ではございますが」を上司に使う際は、さらに丁寧な言葉遣いを心がけ、尊敬語や謙譲語を適切に使うことが重要です。

「ございます」は尊敬語の一つで、自分の行動や要求を低める表現として「甚だ恐縮ですが」を使い、上司に対する敬意を示します。

このように複合的に敬語を用いることで、上司への敬意をより深く伝えることができます。

「甚だ恐縮ではございますが」間違った使用法

  • 「甚だ恐縮ではございますが、あなたの意見は間違っています」→相手の意見を否定する際に使うのは不適切です。
  • 「甚だ恐縮ではございますが、今すぐにでも対応してください」→命令的な内容にこの表現を使うのは矛盾しています。
  • 「甚だ恐縮ではございますが、この程度の仕事もできないのですか？」→非難や批判の際に使用するのは不適切です。
  • 「甚だ恐縮ではございますが、何も問題はないと思います」→自信のある主張に対して使うのは適切ではありません。

言い換え集とその解説

「大変申し訳ございませんが」
謝罪の気持ちをより強調したい時に使います。
「恐れ入りますが」
少し控えめに、しかし同じく謝意を表したい場合に適しています。
「お手数をおかけしますが」
相手に何かを依頼する際に、負担をかけることへの謝罪を表します。
「ご面倒をおかけして申し訳ありませんが」
相手に対して特別な手間をかけさせる場合に使う表現です。
「どうかご了承いただけますと幸いですが」
自分の要求や願いに対する理解と承諾を求める時に適しています。
「ご配慮いただければありがたく思いますが」
相手の理解や協力を特に求めたい時に用います。
「苦言を呈するようで恐縮ですが」
批判や指摘をする前に、その内容が相手を不快にさせないように配慮する場合に使います。
「少々お尋ねしたいことがございますが」
質問や確認をする際に、敬意を表して使う表現です。
「ご検討いただけますと幸いですが」
提案やアイデアに対して相手に考えてもらいたい時に使います。
「お時間を頂戴できればと存じますが」
相手の時間を少しでも割いて話を聞いてもらいたい時に適した言い回しです。
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