「していますので」敬語の意味とビジネス例文まとめ。メール作成&言い換えのポイント

「していますので」は、ビジネスシーンでよく使用される丁寧な表現です。「〜している」という進行形や状態を示す言葉に、理由を表す「ので」を組み合わせた形になります。

相手に状況を説明する際に使う、フォーマルでありながら比較的柔らかい印象の表現方法ですね。ビジネスの場面では、特に経過報告や状況説明の際によく使用されます。

Q
ビジネスにおいて「していますので」の意味は?
A

現在進行中の作業や状態を説明し、それに基づく結論や依頼を伝える際に使用する表現です。「おりますので」よりもカジュアルで、日常的なビジネスコミュニケーションに適しています。

「していますので」ビジネスでの意味合い

ビジネスの現場では、進行中の業務や現在の状況を説明する際によく使用される表現です。特に、何らかの理由説明や、それに続く依頼事項を伝える場面で重宝されますね。

社内外のコミュニケーションにおいて、「〜なので」よりも丁寧で、かつ「〜でございますので」よりもカジュアルな中間的な位置づけの表現として使われます。

ビジネスアドバイザー

状況報告では具体的な進捗率も併せて伝えると、より説得力のある報告になりますよ!

使用場面 フォーマル度 適切な相手
業務報告 中程度 同僚・取引先
状況説明 中程度 上司・顧客
  • 現在進行形の状況説明と、それに基づく結論や依頼を自然につなげることができる表現です。特に、「〜の作業を進めていますので、もう少々お待ちください」といった使い方が効果的でしょう。
  • メールやビジネス文書での使用に適していて、相手に対して適度な丁寧さを保ちながら、円滑なコミュニケーションを図ることができます。
  • 話し言葉としても使いやすく、会議やプレゼンテーションなどの場面でも、説明の流れを自然に作ることができる便利な表現となっています。

「していますので」上司や目上への正しい敬語

「していますので」は、以下のような敬語の構成になっています。

動詞「する」の進行形「している」に、接続助詞「ので」が組み合わさった形です。ビジネスシーンでは、より丁寧な表現として「しております」や「させていただいております」などの形も使われます。

ビジネスアドバイザー

状況に応じて適切な敬語レベルを選択することで、スムーズなコミュニケーションが実現できますよ!

  • 丁寧語:「します」→「しています」の形で、基本的な丁寧さを表現します
  • 謙譲語:「させていただいています」の形で、より丁寧な表現になります
  • 尊敬語:直接的な尊敬語形はなく、必要な場合は「(お客様が)なさっている」などの形を使います

上司に使用する際は、状況に応じて適切な敬語レベルを選択することが重要です。特に、フォーマルな場面では「しておりますので」など、より丁寧な表現を使うことをお勧めします。

「していますので」の敬語を用いた言い換え

「しておりますので」
より丁寧な表現として、特にフォーマルな場面で使用できます。
「させていただいておりますので」
最も丁寧な表現の一つで、特に重要な取引先や上位職の方への報告に適していますね。
「致しておりますので」
「する」を「致す」に置き換えることで、より丁寧さが増す表現になります。
「行っておりますので」
「する」を「行う」に変更することで、より改まった印象を与える言い方になりますね。
「進めておりますので」
特に作業の進行状況を伝える際に適した表現方法です。
「実施しておりますので」
公式な文書やビジネス文書で使用される、フォーマルな印象の表現方法でしょう。
「取り組んでおりますので」
積極的な姿勢を示す際に効果的な言い回しになります。
「対応しておりますので」
特に顧客対応や問題解決の場面で使用される表現方法ですね。
「準備を整えておりますので」
事前準備や段取りに関する報告の際に使用する丁寧な表現です。

言い換えの際は、状況や相手との関係性に応じて適切な表現を選択することが重要です。特にフォーマルな場面では、より丁寧な表現を使うことで、相手への配慮を示すことができますね。

「していますので」間違った使用法

ビジネスシーンでよく見られる誤用について、具体的に解説していきましょう。

ビジネスアドバイザー

間違った使用法を知ることで、より適切なビジネスコミュニケーションが実現できますよ!

  • 「誰かが対応していますので」:
    担当者が不明確な表現は、責任の所在があいまいになります。「営業部の田中が対応していますので」など、具体的な担当者を明示すべきです。
  • 「たぶん準備していますので」:
    「たぶん」という不確実な表現との組み合わせは、信頼性を損ねます。「計画通り準備していますので」など、確実性を示す表現を使用しましょう。
  • 「とりあえず作業していますので」:
    「とりあえず」という安易な表現との組み合わせは、仕事に対する姿勢が問われます。「段階的に作業していますので」など、計画性のある表現を使いましょう。
  • 「なるべく早く処理していますので」:
    「なるべく早く」という抽象的な表現は、期待値のコントロールができません。「明日午前中までに」など、具体的な完了予定時刻を示しましょう。
  • 「他の仕事をしていますので」:
    優先順位を露骨に示すことで、相手の依頼を軽視している印象を与えます。正しくは「現在別件を担当しておりますので」などと表現すべきです。

ビジネス例文一覧

現在データの集計をしていますので、本日中にご報告させていただきます。
新システムの導入準備をしていますので、来週から使用可能となります。
社内で検討をしていますので、結果が出次第ご連絡いたします。
資料の作成をしていますので、明日の午前中には完成予定です。
取引先と調整をしていますので、もう少々お待ちください。
プロジェクトの見直しをしていますので、新しい提案をさせていただきます。
担当者が確認をしていますので、追って詳細をお知らせいたします。
納期の調整をしていますので、来週初めにはスケジュールが確定いたします。
営業部と協議をしていますので、具体的な提案は来週以降となります。
予算の見直しをしていますので、修正案を提出させていただきます。

この言葉を使用する際は、具体的な進捗状況や完了予定時期を併せて伝えることで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。また、相手の立場や状況を考慮しながら、適切な丁寧さのレベルを選択することが重要ですね。

ビジネスメール作成例

掲題:プロジェクト進捗状況のご報告

山田商事株式会社
佐藤様

いつもお世話になっております。

先日ご依頼いただきましたプロジェクトについて、進捗状況をご報告させていただきます。

現在、チーム全体で実装作業をしていますので、予定通り今月末には完了する見込みです。

また、並行して品質チェックも実施していますので、高品質な成果物をお届けできる見通しです。

詳細な進捗報告書は来週月曜日にお送りさせていただきます。

ご不明な点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

メール作成では、状況説明を具体的に行い、完了予定時期も明確に示すことで、相手に安心感を与えられます。また、「していますので」を使用する際は、文章全体のトーンと調和させることが重要ですね。

「していますので」を使うビジネスシチュエーション

この表現は、ビジネスシーンのさまざまな場面で活用できます。特に進行中の作業や状況を説明する際に効果的ですね。

ビジネスアドバイザー

状況に応じて具体的な進捗率や完了予定時期も併せて伝えると、より効果的なコミュニケーションが実現できますよ!

  • プロジェクトの進捗報告:現在の作業状況を説明し、今後の見通しを伝える場面で使用します
  • 問い合わせへの回答:対応状況を説明し、解決までの時間を示す際に活用できます
  • 社内での状況報告:部署間での情報共有や、上司への報告時に使用します
  • 取引先とのやり取り:商談や納期調整などの際に、現在の状況を説明する場面で活用します
  • クレーム対応:問題解決に向けた取り組み状況を説明する際に使用できます
  • 会議での発言:進行中の施策や取り組みについて説明する場面で活用します

まとめ

「していますので」は、ビジネスコミュニケーションにおいて欠かせない表現の一つです。状況説明や進捗報告の際に、適度な丁寧さを保ちながら自然な説明ができる特徴がありますね。

特に、現在進行形の作業状況を説明し、それに基づく結論や依頼を伝える際に効果的です。相手との関係性や場面に応じて、より丁寧な表現への言い換えも可能な、柔軟性の高い表現方法と言えるでしょう。

この表現を上手く活用することで、ビジネスの場面における円滑なコミュニケーションが実現できます。具体的な進捗状況や完了予定時期を併せて伝えることで、より効果的な情報伝達が可能になるのです。

結果として、相手に対する配慮を示しながら、専門的でありながらも分かりやすい説明ができる、バランスの取れた表現として重宝されています。