「携わらせていただく」ビジネスの意味と例文&言い換え。上司に使う敬語とメール作成例

「携わらせていただく」は、ビジネスの場面でよく使われる謙譲表現です。仕事や業務に参加する際の丁寧な言い方で、相手への敬意と感謝の気持ちを込めた表現方法でしょう。

この言葉には、「参加する機会を与えていただいた」という感謝の意味と、「一緒に仕事をさせてもらう」という謙虚な姿勢が含まれています。

Q
ビジネスにおいて「携わらせていただく」の意味は?
A

仕事やプロジェクトに参加する機会をいただき、その活動に加わることを丁寧に表現する言葉です。

「携わらせていただく」ビジネスでの意味と使い方

ビジネスの場面において、自分が仕事やプロジェクトに参加することを表現する際に使用する丁寧な表現方法です。単に「携わる」と言うよりも、より謙虚で礼儀正しい印象を与えることができます。相手への感謝の気持ちと敬意を込めた言い方なので、フォーマルな場面で重宝される表現方法でしょう。
ビジネスアドバイザー

初対面の取引先との会話では、必ずこの表現を使いましょう!

  • 相手に対する感謝と敬意を示すため、特に初対面の方や上司との会話で使用すると効果的です。また、自分の立場を謙虚に表現することで、好印象を与えることができるでしょう。
  • プロジェクトや業務の説明をする際に使用することで、ビジネスマナーを心得ている印象を与えられます。特に、重要な案件や大きな仕事に関わる際は、この表現を用いることで相手への配慮を示すことができます。
  • 会議やプレゼンテーションなどの公式な場面では、必ずこの表現を使うようにしましょう。特に、自己紹介や経歴の説明時には欠かせない表現となります。

ビジネス例文

「携わらせていただく」は、様々なビジネスシーンで活用できる便利な表現です。以下の例文を参考に、状況に応じて適切に使用しましょう。
新規プロジェクトの立ち上げから携わらせていただくことになりました。
御社の商品開発に携わらせていただく機会をいただき、誠にありがとうございます。
今回のシステム開発に携わらせていただくメンバーを紹介させていただきます。
海外展開のプロジェクトに携わらせていただくことを大変光栄に思います。
御部署の業務改善に携わらせていただくことになりました山田です。
新しい部署で携わらせていただく仕事について、ご説明いただけますでしょうか。
このたび経営企画室の業務に携わらせていただくことになりました。
長年携わらせていただいたプロジェクトが、ついに完了いたしました。
これらの例文は、主に新しい仕事への参加や、プロジェクトの開始時に使用されることが多い表現です。相手への敬意を示しながら、自分の立場を適切に表現することができます。また、過去形で使用する場合は、その経験に対する感謝の気持ちも込められているため、より丁寧な印象を与えることができるでしょう。

言い換え

状況や文脈に応じて、適切な言い換え表現を選択することで、より自然な会話が可能になります。以下の例を参考にしてください。
「参加させていただく」
より一般的な表現で、チームやグループへの加入時に使用すると適切です。
「関与させていただく」
より専門的なニュアンスがあり、特定の業務や専門分野での使用に適している表現でしょう。
「担当させていただく」
具体的な役割や責任を示す際に使用する表現となります。
「従事させていただく」
長期的な業務や継続的な仕事に関する場面で使用できる表現ですね。
「取り組ませていただく」
積極的な姿勢を示しながら、謙虚さも表現できる言い方です。
「関わらせていただく」
よりカジュアルな場面でも使用できる、柔らかい印象の表現方法となります。
「参画させていただく」
大規模なプロジェクトや重要な案件での使用に適した表現でしょう。
「加わらせていただく」
チームや組織への参加を表現する際に使用できる言い方です。
「務めさせていただく」
役職や職務に就く際に使用する、フォーマルな表現となっています。
「参与させていただく」
より格式高い場面で使用する表現で、特に重要な立場での参加を示す際に適しています。
これらの言い換え表現は、状況や相手との関係性、話の内容によって使い分けることが重要です。基本的には、フォーマルな場面では「携わらせていただく」を使用し、より具体的な説明や場面に応じて適切な言い換え表現を選択するとよいでしょう。

「携わらせていただく」上司に使う敬語

  • 「携わる」は一般動詞で、これに謙譲の助動詞「させていただく」を付けることで、謙譲表現となっています。「いただく」は謙譲語で、許可や機会を与えられることへの感謝を表現しています。
  • 「させていただく」という表現全体で、相手から許可や機会を与えられるという謙譲の意味を持ち、丁寧語としても機能しています。
  • 上司に対して使用する場合は、単なる謙譲表現としてだけでなく、感謝の意も込められた敬語表現として機能します。
ビジネスアドバイザー

上司との会話では、前後の言葉遣いも合わせて丁寧にしましょう!

上司に対して使用する際は、特に言葉遣いに注意が必要です。「携わらせていただく」という表現自体は丁寧ですが、前後の言葉遣いも含めて敬語を適切に使用することが重要です。また、過度に謙りすぎると不自然な印象を与える可能性があるため、状況に応じて適度な敬意を示すことを心がけましょう。さらに、上司の立場や役職に応じて、より丁寧な表現を選択することも必要となってきます。

ビジネスメール例

掲題:新規プロジェクトの参加について

株式会社未来技研
佐藤様

いつもお世話になっております。

このたび、御社の新規システム開発プロジェクトに携わらせていただくことになりました山田と申します。

プロジェクトの成功に向けて、精一杯努めさせていただく所存でございます。

つきましては、プロジェクトの詳細について打ち合わせをお願いできればと存じます。

ご多忙中誠に恐縮ですが、ご都合の良い日時をご教示いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社テクノソリューション
山田太郎

「携わらせていただく」間違った使用法

  • 「私が携わらせていただきます」
    「させていただく」は既に謙譲表現なので、主語を明確にする必要はありません。
  • 「携わらせていただいて当然です」
    謙譲の意味を損なう表現となります。機会をいただいたことへの感謝の気持ちが必要です。
  • 「携わらせていただくつもりです」
    相手の許可を前提としない不適切な言い方です。「携わらせていただければ幸いです」などの表現を使用しましょう。
  • 「必ず携わらせていただきます」
    断定的な表現は避けるべきです。相手の意向を尊重する表現を心がけましょう。

「携わらせていただく」を使用するビジネスシーン

ビジネスシーンでは、様々な場面でこの表現を活用することができます。特に、新しいプロジェクトや業務に参加する際、または自己紹介の場面で多用されます。また、報告書や提案書などの文書作成時にも、適切に使用することで、より丁寧な印象を与えることができるでしょう。
ビジネスアドバイザー

大切な商談や会議では、必ず一度は使う表現ですよ!

  • 新規プロジェクトへの参加時に使用します。特に、キックオフミーティングでの自己紹介や役割説明の際に適しています。
  • 取引先との初めての商談や打ち合わせの場面で、自社の担当者として参加する際に使用することで、礼儀正しい印象を与えられます。
  • 社内での部署異動や新しい職務に就く際の挨拶で使用すると、謙虚な姿勢を示すことができます。
  • プレゼンテーションや提案時に、自社の実績や経験を説明する場面で使用することで、専門性と謙虚さを両立させることができます。
  • 報告書や議事録などの文書作成時に使用することで、フォーマルな印象を与えることができます。
  • 顧客からの依頼や相談に対応する際に使用すると、誠実な対応の姿勢を示すことができます。
  • 業務引継ぎの場面で、新たに担当する業務について説明する際に使用すると適切です。
  • 社内外の研修や勉強会での自己紹介で使用することで、学ぶ姿勢と謙虚さを表現できます。
  • 年度計画や事業計画の説明時に、担当業務について述べる際に使用します。
  • 昇進や昇格の挨拶の際に使用することで、新しい立場での責任感と謙虚さを示すことができます。

まとめ

「携わらせていただく」は、ビジネスシーンにおいて欠かせない丁寧な表現方法です。相手への敬意と感謝の気持ちを込めることで、良好な人間関係を築くことができるでしょう。

場面や状況に応じて適切に使用することで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。また、謙虚な姿勢を示しながらも、自信を持って業務に取り組む態度を表現できる便利な言葉となっています。

過度に使用すると不自然になる可能性もあるため、TPOをわきまえた使用が重要です。特に、初対面の方や上司との会話では、この表現を上手く活用することで、好印象を与えることができるでしょう。

ビジネスパーソンとして成長していくためには、「携わらせていただく」のような丁寧な表現を適切に使いこなすスキルが必要不可欠です。状況に応じて使い分けることで、円滑なコミュニケーションを実現できるでしょう。