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トランプショックがせまる ―貿易戦争・核戦争の危機―
著 者
吉沢久子
定 価
  本体1400円+税
発 行
  2017.1
ISBN
  978-4-7593-1517-2
トランプショックがせまる ―貿易戦争・核戦争の危機―
いくつになっても、毎日、新しい喜びに出合うことができる。

小社刊の著者の年齢シリーズの9冊目。本書では、97歳のときに初めて病を得てから、それまでとは異なるテーマのエッセイも加わりました。でも、どんなことも落ち込まず、面白がらなきゃ損と、気持を前向きに切り替えます。相変わらず食べることが好き。新しい体験には興味津々。日々の小さな喜びを大切にする。体力的に無理になったら工夫力で楽しむ……。一つひとつのエッセイから、暮らしをいつくしむ著者の声が聞こえてきます。


1章 のんびり時間がごほうびになって 〈97歳*春――初夏〉

2章 楽しみながら、前向きに、丁寧に
  〈*夏――初秋〉

3章 長く生きたおかげでわかること
   〈*秋――冬〉

4章 ありがとう。私の内臓さんたち
    〈98歳*新春――初夏〉

5章 見栄を張らず、気取らないで
    〈*夏――秋〉

6章 時を重ねて見えてくる
         〈よみがえる日々*T*〉

7章 社会の中で生きていく
         〈よみがえる日々*U*〉


一人で暮らしていて、肉体的に不自由なところはいっぱいあります。重いものが運べなかったり、台所仕事をしながらよろけてしまったり。自分で料理するのをやめて、買ってきたものですませることもできます。でも、残された力を活用する工夫力を大切にしたい。
それが、今日持っている力を明日に持ち越すことにつながると思うのです。
今は、仕事も暮らし方も、ゆっくりゆっくりです。そうすると、いろいろなものがよく見えることに気づきました。同じ生きるなら明るく生きたほうがいい。失ったものをくよくよ考えるより、残されたものを大切にするほうがいい。
そんな生き方を覚えたのは三十年ほど前です。それからの私は、本当に暮らしを楽しめるようになりました。これからの持ち時間も、体の衰えと上手につきあい、ゆっくりとものを見て考えながら、明るく過ごしたいと思います。

それにしても、生まれてから約百年、一時も休まず、一言も苦情を言わず、何とよく働いてくれたことかと、あらためて気づき、私の内臓さんたちに何とお礼を言ったらいいのかと気づかされた。「ありがとう、さぞ、くたびれたでしょうね」と、いたわりの言葉をかけたくなった。

夫がよく、「年をとって外に出ることができなくなっても、社会がうちに来てくれるような雰囲気を作っておかないと、老年期が寂しくなるよ」と言っていたことが、いつも私の気持の中にあるからだろうか。おかげさまでというか、私には寂しい日がない。

この年齢シリーズは、年ごとにそのときの関心事や、ものの見方の変化と深まりなどが伝わってきます。百歳近い著者の、命を見つめる生き生きとした感性には衝撃も受けます。そして一貫しているのは、物事を前向きに楽しむ心の姿勢で、「こんなふうに年を重ねたい」と励まされる読者は多いと思います。


吉沢 久子(よしざわ ひさこ)

1918年、東京生まれ。文化学院文科卒。家庭生活の中からの見聞や、折々の暮らしの問題点、食文化などについて、長年にわたり執筆や、講演、テレビ・ラジオ出演などを通じて提案。現在はとくに、老年世代の生き方に関して生活者の目線で、自身の体験を通して発言を続けており、多くの共感と信頼が寄せられている。新潟日報のコラム「吉沢久子の家事レポート」の連載は半世紀近く続けられてきた。著書多数。





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