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浅田次郎(あさだじろう) |
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\1,470 |
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2004.4. |
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4-7593-0809-1 |

行動する力、挑戦する勇気は、ひそかな情熱から生まれます。人生をつくるのは情熱と志。熱く生きてこそ、「自分の人生」と言えるのです。
このエッセイは浅田ファンにとっては氏のもうひとつの顔を知る必読書であり、まだ氏の小説を読んだことがない読者ならばその生きる姿勢に感染し、必ず得をしたと思うでしょう。
人が一度志を立てたならば、家庭の事情にかかわらず、情熱をもち続ければ成し遂げられないことはないという例証がここにあります。人は失敗したとき、自分が原因ではなく世の中が悪いせいだと思いがちです。でも、ほとんどの場合、情熱が欠けていたか、あってもその情熱を持続できず、ただ生活の糧を得るとか日常の瑣事に埋没し日々を空しく送った結果なのだと、本書を読んでいるとしみじみ感じます。
浅田さんは中学生のときに小説家になろうと志して、実際に小説家として世に出るまで、自衛隊に入ったり商売をしたりしますが、「自衛隊を出てから20年間、必ず1日に6時間を読み書きに費やすと決めて、それを実行してきた。最低でも1日2時間や3時間は机の前に向かってきた」と言います。
この間、実人生のさまざまな苦労を味わいますが、常に明るく積極的な前向き思考で乗り越えます。その体験がストーリーテラーとしての厚みになり、読者の魂を揺さぶる作品に結実するのでしょう。多くの作品が映画化されたり賞を受けたり、その絶妙な面白さは広く知られていますが、本書によってエッセイスト・浅田次郎氏を再発見すること請け合いです。
これから社会に出ようとしている若い人たちには「自分の人生」と言える熱い生き方を、中高年世代には卓抜な文章の味わいのうちに深い共感をもたらす本です。

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