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カオハガンからの贈りもの
カオハガンからの贈りもの


崎山克彦(さきやまかつひこ)
\1,680
2004.1.
4-7593-0797-4


著者の崎山克彦さんは50代で会社を辞めたあと、フィリピンのセブ島の沖で趣味のダイビングをしていて、現在住んでいるカオハガン島の美しさに魅せられ、退職金で島を丸ごと衝動買いしてしまいました。間もなく島に移り住み、その島の生活を『何もなくて豊かな島』という本に書いて新潮社から出版、この本は20万部のベストセラーになりました。
島全体でちょうど東京ドームほどの大きさの小さな島には、島民が約400人住んでいて、著者の経営する小規模バンガローホテルで働いたり、魚をとったり、少しばかりの野菜をつくり、周りの島々との物物交換や、セブ島からの最低必要限の物資の買い入れで生活を営んでいます。
一見、貧しいように見えますが、資本主義社会の欲望に刺激されず、自然の真っ只中で宇宙と調和して暮らす島民の生活。その島民との生活を通して、著者は「人間の真の幸福とはなんだろうか」「人間にとって真の豊かさとは何か」「自然とは人間にとって何を意味するのか」と、資本主義社会の中で生活する我々読者に根元的な問題を問いかけます。名著、リンドバーグ夫人の『海からの贈りもの』、レイチェル.カールソンの『沈黙の春』にも一脈通ずるものがあります。
もちろん『何もなくて豊かな島』で展開された、素朴でユーモラスな島民の巻き起こす面白いエピソードも随所に出てきて、さらに円熟した著者の語り口で読者を満足させてくれます。数多くの現地のカラー写真付き。


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